エックスサーバーでPHPのバージョンを上げる手順と事前チェック

「エックスサーバーのPHPを上げてと言われたけれど、押して大丈夫?」と迷っていませんか?
切り替えはボタン1つでできますが、準備をしないと表示が崩れることがあります。
この記事では、エックスサーバーでPHPのバージョンを安全に上げる手順を紹介します。事前のチェックから、切り替えたあとの確認、元に戻す方法までまとめました。
運営者が自社サイトで実際に行った手順なので、作業の前に一度通して読んでおくと安心です。
エックスサーバーでPHPのバージョンを上げる前に知っておきたいこと

エックスサーバーでPHPのバージョンを上げる前に、どの版を選べばよいかを知っておきましょう。サポートが続く版を選ぶのが基本です。
PHPには版ごとに、弱点の修正が届く期限があります。期限を過ぎた版は、弱点が見つかっても直されません。サーバー会社が自動で上げてくれるわけでもないため、自分で切り替える必要があります。
サポートが続くPHPのバージョン
PHPの公式サイトによると、各版の修正が届く期限は次のとおりです。2026年10月28日時点の情報で確かめました。
| バージョン | 弱点の修正が届く期限 |
|---|---|
| PHP 8.2 | 2026年12月31日 |
| PHP 8.3 | 2027年12月31日 |
| PHP 8.4 | 2028年12月31日 |
| PHP 8.5 | 2029年12月31日 |
PHP 8.1より古い版は、すでに期限を過ぎています。8.2を使っている場合も、年内に上げる計画を立ててください。
今動いているサイトは自動では上がらない
エックスサーバーは2025年7月28日から、新しいドメインの初期設定をPHP 8.3にしました。ただし、それより前から動いているサイトの版は変わりません。
何年も前に作ったサイトは、作った当時の古い版のまま動いていることがよくあります。WordPress.orgもPHP 8.3以上を推奨しています。8.3より古ければ、切り替えを考えましょう。
エックスサーバーでPHPのバージョンを上げる前の3つの事前チェック

エックスサーバーでPHPのバージョンを上げる前に、3つのことを確かめます。準備なしで切り替えると、画面が真っ白になることがあります。
特に、長く手を入れていないサイトは注意が必要です。古いテーマやプラグインが新しいPHPに対応していないと、切り替えた瞬間にエラーで止まります。どれも数分から数十分で終わる作業です。
① 今のPHPのバージョンを確かめる
まず、今どの版で動いているかを確かめます。サーバーパネルで「PHP Ver.切替」を開くと、ドメインごとの今の版が表示されます。
WordPressなら、管理画面の「ツール」にある「サイトヘルス」でも分かるでしょう。「情報」の「サーバー」の欄を開いてください。今の版を控えておくと、元に戻すときに迷いません。
② バックアップを取る
次に、サイトのファイルとデータベースを控えます。エックスサーバーには自動バックアップがありますが、作業の直前に自分でも取っておくと安心です。
WordPressなら、バックアップ用のプラグインを使う方法もあるでしょう。控えはサーバーとは別の場所にも保存すると、万一のときに確実に戻せます。データベースだけ取り忘れることが多いので、両方そろっているかを確かめてください。
③ テーマとプラグインの対応を確かめる
使っているテーマとプラグインが、新しいPHPに対応しているかを確かめます。配布ページで最終更新日を見て、何年も更新されていないものは要注意です。
運営者の自社サイトでも、古い有料テーマ用のプラグインがPHP 8でエラーを起こしました。管理画面が開かなくなる不具合で、新しい版に入れ替えてから切り替えています。
エックスサーバーでPHPのバージョンを切り替える手順

事前チェックが済んだら、エックスサーバーのサーバーパネルでPHPのバージョンを切り替えます。ドメインごとに切り替える仕組みなので、ほかのサイトには影響しません。
1つのサーバーで複数のサイトを動かしている場合は、1つずつ切り替えて確かめるのが安全です。アクセスの少ない時間帯に作業すると、不具合が出ても影響を小さくできます。
サーバーパネルで切り替える
エックスサーバーの公式マニュアルによると、手順は次のとおりです。
- サーバーパネルにログインする
- 「PHP Ver.切替」をクリックする
- 変えたいドメインの右にあるペンのアイコンを押す
- 「変更後のバージョン」で版を選び、「設定する」を押す
以前の画面では、最後のボタンが「変更」と表示されます。ドメインが多いときは、右上の絞り込みにドメイン名を入れると探しやすいでしょう。
どのバージョンを選ぶか
選ぶ版に迷ったら、PHP 8.3を選んでください。エックスサーバーの推奨版で、WordPress.orgの推奨にも合い、2027年末まで修正が届きます。
8.4や8.5はさらに長く使えますが、古いプラグインが対応していないこともあります。古いPHPから一気に最新まで上げないほうが、原因を切り分けやすいはずです。7.4のような古い版からなら、8.3で様子を見るとよいでしょう。
エックスサーバーでPHPのバージョンを上げたあとの表示の確認

エックスサーバーでPHPのバージョンを上げたら、すぐにサイトの表示を確かめます。表側が無事でも、管理画面だけ壊れていることがあります。
表側と管理画面の両方を見て、エラーの表示がないかを確かめてください。運営者は切り替えの前と後で全ページを読み込み、見出しや画像の数が変わっていないかまで比べています。
サイトの表側を確かめる
トップページと、よく見られているページをいくつか開きます。問い合わせフォームがあれば、送信の手前まで進めて動くかを確かめましょう。
「Fatal error」や「重大なエラー」という表示が出たら、PHPの版に合わない部分があります。ブラウザの記録が残っていると古い表示のままのこともあるので、再読み込みしてから判断してください。
管理画面とサイトヘルスを確かめる
管理画面にログインし、ダッシュボードや設定の画面をひととおり開きます。プラグインの設定画面だけエラーになることもあるため、よく使う画面は一度ずつ開いてみましょう。
最後に「サイトヘルス」の「情報」で、PHPの版が切り替えた版になっているかを確かめます。ここで古い版のままなら、切り替えが反映されていません。
エックスサーバーでPHPのバージョンを元に戻す方法

エックスサーバーでPHPのバージョンを上げて不具合が出たら、まず元の版に戻します。戻すのも同じ画面から数分でできるので、慌てなくて大丈夫です。
ただし、戻したままにはしないでください。古い版は弱点が直されないため、原因を直してから上げ直す必要があります。戻すことは、あくまで時間を稼ぐための一時的な手段です。
同じ画面で前の版を選び直す
サーバーパネルの「PHP Ver.切替」を開き、同じドメインのペンのアイコンを押します。事前チェックで控えておいた版を選び、「設定する」を押してください。
公式のよくある質問でも、別の版に変えて表示を確かめるよう案内しています。戻したら、表示が元に戻ったかを確かめましょう。ブラウザの再読み込みも忘れずに行ってください。
原因を直してから上げ直す
エラーの表示に、原因のファイルの場所が書かれていることがあります。「plugins」の後ろの名前がプラグインの名前、「themes」の後ろの名前がテーマの名前です。
原因が分かったら、そのプラグインを更新するか、代わりのものに置き換えます。直したら、もう一度事前チェックから進めると安全です。自分で直すのが難しい場合は、制作会社や専門家に相談してください。
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無料で診断するエックスサーバーのPHPバージョンに関するよくある質問
PHPのバージョンを切り替えると、サイトは止まりますか?
切り替えの作業でサイトが長く止まることは、ふつうはありません。ただし、テーマやプラグインが新しい版に対応していないと、エラーで表示されなくなることがあります。そのため、アクセスの少ない時間帯に作業するのが安心です。切り替えたらすぐに表示を確かめ、問題があれば元の版に戻しましょう。事前にバックアップを取っておけば、万一のときも落ち着いて対応できます。
エックスサーバーで選べるPHPのバージョンはどれですか?
エックスサーバーのマニュアルでは、PHP 7.2から8.5までの版が選べると案内されています。ただし、修正が届く期限が切れた古い版も含まれています。選べるからといって、安全とは限りません。2026年10月時点では、8.3以上を選ぶのが基本です。8.2は2026年12月31日でサポートが終わるため、新しく選ぶのは避けてください。
PHPのバージョンは、どのくらいの頻度で上げればいいですか?
使っている版のサポートが終わる前に上げるのが目安です。PHPは毎年1つずつ新しい版が出て、それぞれ約4年でサポートが終わります。数年に1回は切り替えが必要になると考えておきましょう。年に1回、PHPの公式サイトで期限を確かめる習慣をつけると、慌てずに済みます。WordPressの管理画面に更新のお知らせが出たときも、見直すきっかけにしてください。
WordPress以外のサイトでも、同じ手順で切り替えられますか?
切り替えの操作そのものは同じです。サーバーパネルの「PHP Ver.切替」から、ドメインごとに版を選びます。ただし、WordPress以外のサイトでは、サイトヘルスのような確認の画面がありません。自作のプログラムや古いシステムを使っている場合は、作った会社に新しい版で動くか確かめてもらいましょう。確かめられないまま切り替えるのは避けてください。
自分で作業するのが不安なときはどうすればいいですか?
制作会社や保守を頼んでいる会社に、事前チェックからまとめて依頼するのが確実です。依頼するときは、今の版と、上げたい版を伝えるとやりとりが早く進みます。今の版が分からなければ、スキゼロの無料簡易診断で外から見える範囲を確かめられます。古いプラグインが多いサイトは、PHPの切り替えと一緒にプラグインの整理も頼むと安心です。
まとめ
エックスサーバーでは「PHP Ver.切替」から、ドメインごとにPHPのバージョンを上げられます。今動いているサイトの版は自動では上がらないため、自分で切り替える必要があります。
切り替える前に、今の版の確認、バックアップ、テーマとプラグインの対応の3つを済ませてください。上げたあとは表側と管理画面を確かめ、不具合があれば同じ画面で元に戻せます。
PHP 8.2は2026年12月31日でサポートが終わります。年内に8.3以上へ上げる予定を決めるところから始めましょう。
まずは、今の状態を知るところから。
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